今後のポジションはどうなる? - MacBook Air

MacBook Air

白の MacBook が iPad 発売の影に隠れるようなカタチでひっそりとアップデートされた。スペックは若干上がって、価格は4000円ほど下がった。MacBook Pro も4月にアップデートされているが、しばらく音沙汰がないのが MacBook Air だ。MacBook Air の今後はどうなるのか、ちょっと考えてみた。

Mac mini と似たようなポジション?

Apple のコンピュータ製品の主力ラインナップはデスクトップが下位モデルはコンシューマ向け、上位モデルはプロユーザーも安心して使える iMac、ラップトップがプロユーザー向けの MacBook Pro とコンシューマ向けの MacBook だろう。ポジションが中途半端になりつつあるのが、2年近くアップデートがなかったと思ったら、急に1年に2度のアップデートがあった Mac mini、そして件の MacBook Air だ。

Mac mini は今後の展望が若干見えてきた気配もある。SOHO サーバー向けの用途だ。

サーバーであれば、自ずとモニタやキーボード、マウスなんかは専用に接続する必要もなく、リモートから画面共有なりターミナルなりでログインして操作するだけでよいだろう。

では MacBook Air はどうだろうか?

こちらはサブモバイルと言った感が未だに拭えない。メインマシンとして1台だけで使うには、以前にも書いた記憶があるが iPod の HDD が最大で 160GB の時代に母艦とする MacBook Air が 120GB の HDD、もしくは 128GB の SSD と言った矛盾をも抱えている。また、コストパフォーマンスで言ったら同等よりちょっと上のスペックで、値段は 2/3 程度に抑えられている白の MacBook に軍配が上がる。

そう考えると、今後の展望が見えてきた Mac mini に対して、MacBook Air は iPad の登場も相成って、若干影を潜めている感が否めない。

最低でも MacBook と同等、もしくはそれ以上のスペックが必要

MacBook Air の当初のコンセプトはその機動性の高さだった。しかし Mac ユーザーは 2kg 程度のラップトップを持ち運ぶことに、もはや慣れきってしまっているのだ。むしろ古くからの Mac ユーザーであれば、Mac のラップトップが 2kg 程度になったことで、すでに充分軽く、機動力の高いモノになったと満足する見方すらある。スペックを犠牲にしてまで、わざわざ MacBook Air を選択するユーザーはマイノリティになりつつあるのだ。

設計上難しいのかもしれないが、光学ドライブの有無は抜きにしても、最低限のスペックとして白の MacBook 程度のスペックは必要だ。当然、価格は据え置きでの話だ。また、Mac OS X が64ビットの時代に突入する今のタイミングで、まだ2GBを超えるメモリを搭載することができない面も問題になりつつあるだろう。

MacBook Air は華麗なる復活を遂げることができるのか?

MacBook Air は長い間、沈黙を守り続けている。一時期、約2年の間アップデートのなかった頃の Mac mini と同じようなポジションに置かれていると言っても過言ではないだろう。前述した通り、Mac mini はコンシューマ向けサーバー製品としての方向性が見えてきた。では MacBook Air の将来にはどのような可能性があるのだろうか?

僕に考えられる選択肢はひとつしかない。"スーパーモバイル" となることだ。

何を以て "スーパーモバイル" と定義するとするならば、現在のサブモバイル的立場を脱し、MacBook Air 1台で全てを完結できる環境作りが必要になる、ということだ。デスクトップ製品群はもちろん、ラップトップ製品群に至るまで、Mac のラインナップは全て1台で完結できるようになってきた。それが難しいと判断された Mac mini は別の方向性を見いだした。唯一、ビジョンがはっきりしない上に1台で完結できない製品が MacBook Air となってしまったわけだ。

MacBook Air が安易にネットブック路線に転換することは考えられない。そうなると、残された道は、コンシューマ向け MacBook の軽量版、と言った位置づけしかないのではないだろうか?

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