iPad は7インチに?MacBook Air は11.6インチに?

MacBook Air

Apple 界隈で最近ウワサになっていることと言えば、iPad mini なる、現行の9インチの iPad に対して7インチと更に小さくした iPad の新型が登場するのではないか、とのことと、しばらくアップデート等の音沙汰のない MacBook Air が11.6インチと更に小型、軽量になり新型にリプレイスされるのではないかと、ということだ。

9月に iPod ファミリーが一新されるのは、もはや既定事項だろう。iPod touch は iPhone 4 で採用された Retina ディスプレイを採用し、さらにはカメラも搭載して FaceTime もできるようになるのではないか、と言う話で最近は持ちきりだ。しかし、iPod ファミリーが9月にリニューアルされることは先に書いた通り「既定事項」なので、なにも驚くような話ではない。問題は冒頭に書いた他の2つのウワサについてだ。

まず iPad mini なる7インチモデルの iPad について考えてみたい。

正直、7インチモデルの iPad は現実味が薄いと思っている。なぜかと言えば、Apple は iPad を横置きにした時のほぼフルサイズのスクリーンキーボードをウリにしていたはずだからだ。これが7インチとなってしまっては、正直 iPhone のようにフリック入力もできなければ、9インチの iPad のようにほぼフルサイズのキーボードをスクリーンで使うこともできない、非常に中途半端なデバイスとなってしまう。もちろん、9インチのタブレットの中に表示されるスクリーンキーボードが必ずしも長文を打つことに向くかと言われれば否であろう。しかしちょっとしたメールの返信程度なら、そんなにストレスなくこなすことができているのもまた事実である。また、9インチというサイズは実際にベッドサイドに置いて使うとわかるのだが、YouTube を視聴するのに大きすぎず、かと言って小さすぎないサイズなのだ。これが7インチになってしまうと、きっとフォトスタンドとしてはちょうどいい大きさになるのであろうが、YouTube をはじめとした動画の視聴には、特に9インチの iPad に慣れてしまったユーザーには物足りなさが出てくるのではないだろうか。

次に 11.6インチの MacBook Air について考えてみたい。

現在の MacBook Air は、ポジション的にかなり中途半端な位置にある。確かに重さ1.5kgを切るラップトップ型の Mac は MacBook Air の登場まで考えられなかったし、その上でフルサイズキーボードが搭載されていることは大きい。しかしコストパフォーマンスが悪すぎるのだ。もともと、Mac ユーザーは多少重いラップトップを持ち運ぶことに慣れきってしまっている。現行の MacBook Air のスペックは他のラップトップの Mac に比べてダントツに低い (光学ドライブも付いていなければ、メモリも2GBの固定、ストレージは120GB前後だ) のにも関わらず、価格設定は MacBook Pro の13インチモデルよりも高い。また、MacBook Pro の13インチモデルが約2kgの重さに対して、MacBook Air は500g軽くなっただけである。メインの Mac として使うには力不足だし、サブマシンとするにもなんとなく中途半端な感が否めない。これではユーザーも購入を躊躇ってしまうであろう。しかし、仮に MacBook Air が11.6インチとなった場合、本格的なモバイルマシンとして存在を新たにできるのではないのだろうか?

仮に11.6インチの MacBook Air が登場したとして、そのマシンはきっとフルサイズのキーボードを搭載してくることだろう。実際、13インチの MacBook シリーズでもキーボードの両横には若干の余裕があるので、まず間違いなくキーボードはフルサイズで決まりだ。トラックパッドの面積は若干狭くなってしまうかもしれないが、キーボードと違ってトラックパッドはサイズが変わることが、イコールとして操作性が著しく低下することとは結びつかないので、それほど大きな問題ではないだろう。

では問題はなにか?

個人的にはポイントになってくるのは駆動時間ではないかと思っている。

iPad は公称10時間、普通に使っていても7〜8時間バッテリー駆動できる。MacBook シリーズも公称で8〜10時間 (モデルによって違う) のバッテリー駆動を謳っているが、4〜5時間はバッテリー駆動可能だ。それはなぜか、どちらのデバイスも大容量のバッテリーを効率よく搭載しているからだ。果たして、薄さがアピールポイントになっている MacBook Air が、現在よりもサイズを小さくした上で、その他の MacBook シリーズと同等、もしくはそれ以上のバッテリー駆動時間を確保できるかといった点には些か疑問が残る。また、バッテリー駆動時間がその他の MacBook シリーズを下回ってしまった場合、モバイルマシンとなるべきはずなのに本末転倒であろう。

ちなみに、光学ドライブは無理に搭載する必要はないだろう。なぜなら、11.6インチの MacBook Air は、既存の Mac ユーザーの2台目の需要しか狙い目がないであろうからだ。メインの Mac を持っている場合、ほぼ確実にその Mac には光学ドライブが搭載されている。そうなれば、新型 MacBook Air にも無理に光学ドライブを搭載する必要はなく、現行通りメインの Mac の光学ドライブを拝借して、アプリケーションのインストールなどは行えばよい。この場合、DVD を観賞したりすることはできないことになるわけだが、メインの Mac を持っているユーザーが、わざわざ11.6インチのディスプレイで DVD などを観賞するだろうか。答えは否だろう。

さて、最後に個人的に MacBook Air (ウワサの新型) を購入したとするならば、の使い方を考えてみようと思う。きっと、必要最低限のアプリケーションだけを走らせて、普段は Windows マシンとして使ってしまうのではないか、と考えている。これは、完璧に仕事に関することになるのだが、ウェブ制作をしていると、どうしても最終的な確認は Windows と Mac の複数のウェブブラウザで行うことになる。もちろん、VMware Fusion を用いて行うことも可能だし、実際に今もそうやっていることもあるのだが、やはり Photoshop や Dreamweaver などの Adobe CS を走らせながら VMware Fusion で Windows を起動すると、動作の遅さが目立ってしまう。このため、オフィスで作業している時なんかは特に、昔はメインマシンとして使っていた ThinkPad X40 を Windows での動作、表示検証用に使っている。この Windows マシンが完璧な Mac に置き換わったならば、どれだけ幸せなことだろう・・・少々妄想めいたものが入ってしまったが、こんな贅沢な使い方もできる。それが、ウワサになっている11.6インチの MacBook Air である。

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