80歳からの iOS - 祖母が iPad を使いこなしている件
iPad 2 を手に入れた僕が初代の iPad をどうしたのかと言えば、同居している今年81歳になったばかりの祖母にプレゼントした。そして今、祖母と僕は Textie を使ってメッセージをやり取りしている。
iPhone 3G も電子書籍端末として使っている祖母
実は昨年 iPhone 4 を購入した時に、それまで使っていた iPhone 3G は祖母にあげてしまっていた。主に青空文庫を使って電子書籍を楽しんでいるらしい。祖母は定期的に病院へ通っているのだが、その際にはほぼ忘れずに SIM の入っていない iPhone 3G をお供に持って行っているらしく、青空文庫に内蔵された数々の書籍を読んでいると語っていた。
携帯電話のテンキーもなかなか覚えることができない
さすがに80歳になった祖母には、携帯電話のメールも難しいらしく、万が一の時のためにと携帯電話を持ってもらってはいるものの、連絡はもっぱら通話だった。しかし iPad の50音キーボードはすぐに操作を覚えることができたようだ。おかげで、Textie を使って簡単なテキストメッセージングを行うことができるようになった。
はじめてのウェブ体験
インターネットと Yahoo をイコールと思っている層がいることは知っていたが、祖母にとっても同じことが起こった。iPad の初期設定をしてあげた時に、ついでにと思って Yahoo をホーム画面に登録しておいてあげ、予めちょっとだけ説明しておいてあげたら、遂に81歳にしてウェブデビューを果たしたのだ。旅行が大好きな祖母は Yahoo の旅行情報をチェックしたり、はたまたマップアプリケーションから京都の地図を見ていたりと、なかなかやるものだなぁと感心させられるくらいにウェブを楽しんでいる。
また、ここ数日はウェブ閲覧だけにとどまらず、ウェブ検索を覚えたらしく、お気に入りの俳優さんの情報なんかを調べて楽しんでいるらしい。最近は Wikipedia なんかも読んでいるようなので、専用アプリケーションの Wikipanion なんかをインストールしてあげようかと考えている。
iPad がなかったら祖母とウェブが出会うことはなかった
携帯電話のテンキーでも操作を覚えられなかった祖母に、コンピュータを買ってあげるということはまず考えられなかった。祖母も僕がいつも Mac の前にいるのをみて、なにやら難しいことをしていると思っていたようだ。当然のことだろう。
しかし去年、使い古した iPhone 3G をプレゼントしたことで簡単なタッチ操作を覚え、先日になってプレゼントした、やっぱり使い古しの初代 iPad を使うことで未知との遭遇ともいうべきか、祖母がウェブと出会ってしまった。
わからなくなったらホームボタンを押すように教えている。
これが PC や Mac だったら、きっとこうも簡単にはいかなかっただろう。
煩雑なキーボード操作は一から学ばなければならなかったであろうし、自分には簡単に思えるようなマウス操作だって、実は操作しているマウスというデバイスと画面上のカーソルが連動していることに慣れるのはそう簡単なことではないようだからだ。また、最近のトレンドにもなってきている大画面もちょっと考えものなのかもしれない。画面が大きくなり過ぎたことで、カーソルを見失ったりしてしまうし、ウィンドウが複数開かれているのも、自分が操作しているウィンドウはどれなのか知るのが、操作に慣れていなければちょっと難しいのかもしれない。
それに対して iPad のタッチ操作は、物理的な動き (要はタッチ) と端末の反応がイコールで結ばれていることで、非常に操作が簡単になっていたことに改めて気付かされた。また、画面には常にひとつのアプリケーションしか開かれていないことで、自分がなにを操作しているのか自ずとわかる。システム的にはマルチタスキングに対応しているが、画面上に操作しているものしか表示されないというのは、マルチウィンドウな画面に慣れきっている人間ではない限り、やはり非常に簡単に覚えることができるものらしい。
しばらく iPad で遊ばせてあげようと思う
ウェブを初体験した祖母は、これほどまでに情報が得られることにえらく感動している。実は使っているアプリケーション自体は Textie と Safari、マップだけなのだが、見ていると非常に楽しんでもらえているようでプレゼントした甲斐があるというものだ。
iPad が iPad である所以は、どうやら僕らのようなコンピュータに慣れきった人間よりも、今までコンピュータとは無縁の生活を送っていた人達にとっての方が大きいのかもしれない。



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