埋もれていた秀逸なコンテンツを再発見 - radiko.jp

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3月15日より、PC や Mac で AM 放送や FM 放送が聴ける IP サイマルラジオの実用化実験として、radiko.jp がサービスを開始した。今回は、この radiko の可能性について少しばかり考えてみたい。

radiko が今までのラジオ番組のオンライン配信と一番違う点は、CM や番組中の楽曲など全て配信されている点だ。電波で拾うラジオ放送と全く同じ内容の番組が聴けるというわけだ。とりわけ、ラジオ CM は個人的におもしろいと感じる内容のモノが多いので、これも含めてラジオ番組を全て聴けるようになったことは素直にうれしく感じている。

ラジオは音声だけで完結するコンテンツだ。この点、音声と映像が組み合わさって、初めて番組の内容が成立する地上波や衛星放送のテレビ、オンデマンド配信なんかと比べると、圧倒的に「ながら作業」に向いているメディアでもある。こんなメディアが、現代のデスクワーク環境では必須で、多くの人が使っているネットを介して聴けるようになったことも大きな点だろう。音楽は CD や MD で聴くものから、コンピュータに取り込んで聴くものに路線を変えてきたのがここ10年くらいの話だ。なぜ、多くの人がコンピュータに取り込んだ音楽を聴くのかと言えば、やはり「ながら作業」に向いている点が大きいだろう。もちろん、日本の狭い住環境では、パソコンを置いて、コンポを置いて、買ってきた CD を置いて、といろいろ置いていると部屋のスペースがなくなってしまうと言う特有の事情もあるかもしれない。

先に書いた通り、ラジオは「ながら作業」に向いていると同時に、音声だけで全てを伝えなければならない性質上、そのトーク内容など、コンテンツ内容のクオリティがとりわけ高いモノが多い。ちょっと棘のある言い方かもしれないが、テキトーな映像を垂れ流しておいてもいいようなテレビ番組とはワケが違う。しかもラジオ番組は生放送も多く、リアルタイムにリスナーからの反応が寄せられるコトも多いため、いい加減な番組作りはできない (もちろんテレビがいい加減な番組作りをしていると言っているわけではない) 。

ここ10年で音楽を聴くスタイルが CD や MD からコンピュータ、携帯音楽プレイヤーに移行してきたのは先にも書いた通りだが、ラジオの主なるスタイルも今後はコンピュータや iPhone、携帯電話などに移行していくのだろうか?

FM 放送では特に気にならないが、AM 放送はあの独特のノイズの乗った音声にも哀愁にも似た魅力や臨場感を感じている自分もいるので、それだけではなにか寂しい気もする。

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